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水の中に落ちる白いインクは二度と同じ状況を生み出すことなく、常にさまざまな美しい形状を創り続ける。その移り変わっていく様子は、本質的な自然のうつろぎゆく情景、そのものに思えてくる。
誰もが感覚的に思いを巡らして見入ってしまう、小さな水槽に閉じ込められた小宇宙は、かけがいのない思念の場である。注視していると意味や重力的な感覚さえ忘却されてしまい、心地良いゲシュタルトの崩壊が訪れる。
この装置は、観る者に感性との対話を可能として、それぞれの心象に大自然を創造する。(准教授・佐々木成明)