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呉弦佑『性 -The Nature-』

  • デイヴィッド・ヒュームはそれ以前の哲学が自明としていた知の成立根拠を問い、人間の悟性、感覚、道徳を『人間本性論』で論じた。

    性質・傾向を表す性(さが)とは、人が生まれながらに持っているものであり、儒教では人の道徳的能力の問題に言及し人性論が議論されてきた。我々人間の知覚や外界への反応は、社会的構造によって創り出されるのではないか。性(さが)と名付けられたこの作品で、作者は客観的でありながらも、ウイットに富んだ語り口で、本質的な人間性を解き明かそうとする。(准教授・佐々木成明)