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椿原正洋『ある・ふうけい』

  • 乳白の液体が満たされた円皿が、整然と並んでいる。時折、静かな液面にぽつりと滴がこぼれて、水面に波紋が拡がる。それだけしかない空間で、ずっと追い求めてきた作者の心象風景を語ろうとしている。彼が一貫して求めたのは、「白」い空間。白は何もない虚空であると同時に、万物が生み出される前の原点でもある。「白」い空間に作者は自分の創作の原点を見いだして、それを求めた。この作品は彼の原点であり、すべてはここから始まるという意味で卒業制作にふさわしい作品になった。(准教授・森脇裕之)