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山本純子『便所四十八手 〜女体による和式〜 平成十八年度版』

  • トイレという密室空間での作法とは、誰に見せるものでもないだろう。そのばかばかしさをあえてマニュアル風に仕立てあげた。人間のとる不可思議な慣習のおもしろさに着目していた作者が目をつけたのは排泄行為だった。そこでは文化・民族的な背景や風俗史の観点が浮かびあがってくる。排泄行為にひそむ「羞恥」という心理作用を、あからさまに表現し笑い飛ばすことで、かえって作者の求めている興味が浮かびあがる構造をねらった点は独特のセンスが光る。(准教授・森脇裕之)