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きわめて日本的な情景を淡々と描きながら、「時」に対する哲学的考察が深みを与えている。晩年を迎えたひとりの男性が黙々と庭仕事に精を出すが、横には常に彼の分身が同じように働いていて、あたかも人生がバックミラーに映るかのようである。ひとつの庭が人生の小宇宙となる過程を通して、庭にとっても映像作品にとっても、そして人生にとっても、「完成」とは何を意味するのかと問いかけている。(教授・港千尋)