First Statement



『augmented B. ~ 躍動するビットたち ~』

   0か1かなど、単純な二つの状態を表す情報単位「ビット」。しかしその連なりは、驚くほど複雑に振る舞い、生き物のように動的で、リズミカルなものに感じられます。 本展覧会では、空間を強化したり、身体を拡張するデバイスを用い、「ビットの流れ」や「情報の生命力」に迫るようなニューメディアアートのインスタレーション&パフォーマンス作品を発表します。


08年度、B-Laboratoryは主にアートとエレクトロニクスの相互関係に着目し、情報社会での表現を研究して来ました。 なかでも、新たなインターフェイスやサウンドガジェットが続々登場し、コンテンツのリッチ化に取り込まれるだけなものも多い「インタラクション」や「音」は、表現を「メディアと知覚」の観点から見直しやすいものです。それらに覆い被さったものを分けて、深い層にある本質を覗くと、とても生き生きとして自由なものだと気づきます。


タイトルのaugmented B.は直訳すると拡張B。Bは情報の最小単位であるBitで、メディアを深い階層で扱うことで本質を捉えるという意を込めています。また、それを表現の可能性として活かし、ただ原理的であることから拡張されたものが作品であると考えます。その他にもBはAに対してのB、つまりニューメディアアートはまだまだマイノリティであることの自覚であり、しかし現社会で重要なアートの動きであるとの主張です。


鑑賞から体験へ、結果より過程へと重点が移行し、視覚や聴覚や触覚など、異なる感覚を横断した作品たちは、直感的でおもしろく、広く開かれたあたらしい表現の世界への入り口となるでしょう。
About B-Laboratory



 多摩美術大学情報デザイン学科は、理系、文系、美術系、音楽系といった既存の枠組みを超えた、新しいタイプのアーティストやクリエイターの育成を目的に設置され、今年で10年を迎えます。

A.B.C.Dと大きく分かれるラボの中で、B-Labは特にプログラミングやデバイス制作など、ニュー・メディアアートを専門として、Ars Electronicaや文化庁メディア芸術祭などでの多数の受賞歴や実績があります。

B-Labは、sound & software art workshop (SSAW)とmedia art workshop (MAW)という2つのワークショップからなり、主にSSAWはサウンドパフォーマンスを、MAWはインスタレーションを軸に新しい表現の研究をしています。


情報デザイン学科 : http://www.idd.tamabi.ac.jp/art/
ウェブマガジン : http://webagora.jp/