金属について

金属も木材と同様に様々な種類があり、加工にあたって注意すべきポイントが異なります。ここではインスタレーションや立体作品によく使われるタイプのものを大まかに紹介します。

アルミニウム

一般的なアルミは金属の中でも軽くて加工がしやすく錆びにくいため、立体作品にも多く使われる。取扱業者も多くて安価なことからも、学生にとってはありがたい材料といえる。 デメリットは強度が弱いぶん重量のある作品の構造体(骨組み)には心もとなく、溶接も難易度が高い。 また非鉄金属であるため、磁石が効かない。

アルミは合金のため、添加元素の種類が変わったり、添加量が変われば特性も変わる(例:ジュラルミン)。アルミの扱いに慣れてきたら、一般用とは違うアルミに目を向けてみることにもチャレンジしたいところ。


アルミ板 アルミ丸棒 アルミパイプ アングル・チャンネル
東急ハンズなどではサイズだけでなく、アルミの種類も含めて多くの板材が切り売りされている。格子状に穴空け(パンチング加工)されたものもある。 細径なら量販店でも見かけるが、大きいものになると鋼材屋さんから注文することが多い。Monotaro(ネット販売)でも容易に購入できる。 主に丸パイプと四角パイプの2種。太さにもそれぞれ多くの種類がある。 L字型やU字型に加工された棒材。機材などの筐体用に加工された特殊な形状のものもある。
参考規格

真鍮(黄銅)

銅と亜鉛の合金。アルミと同様加工がしやすく、独特の黄色い光沢が特徴。アルミに比べて"粘り"が小さいぶん、切削や穴あけの際にバリが出にくい。丹念に磨くと美しい光沢を見せるが、錆びて変色しやすいため、維持するには防サビ処理が必要。量販店では主にクラフト用として取り扱われているため、サイズや径も小さいものが多い。また、装飾用の各種パーツとしてもよく使われる素材。

真鍮もアルミと同様非鉄金属なので、磁石には反応しない。また、溶接は可能ながらも相当な修練が必要。比重が重いため、装飾と同時に重りの役割にもなる。


 
真鍮板 真鍮丸棒 真鍮パイプ  

 最も一般的な金属で、様々な形に加工されたものが出回っている。上記の金属に比べて強度が高く、溶接も含めて加工もしやすいため、骨組みやフレームに展開しやすい。鉄も真鍮と同様に錆びやすいが、鉄の場合は腐食が進むと強度が大幅に落ちるので注意が必要。


鉄板 鉄 丸棒 鉄パイプ アングル・チャンネル
東急ハンズなどでも販売しているが、大きなもの・厚みのあるものは鋼材屋さんにて購入する。格子状に穴空け(パンチング加工)されたものもある。 細径なら量販店でも見かけるが、大きいものになると鋼材屋さんから注文することが多い。Monotaro(ネット販売)でも容易に購入できる。 主に丸パイプと四角パイプの2種。太さにもそれぞれ多くの種類がある。建設現場の足場用の"単管"の場合、規格化されていてクランプ・ジョイント類も多く、大変安価なので使いやすい。 L字型やU字型に加工された棒材。

赤みがかった単体金属で、柔らかく加工もしやすい。電気伝導性に優れ、なおかつ安価なため、電子機器の配線材や基盤に使われる。また熱伝導性にも優れるため、ヒートシンクなどの廃熱・放熱部品にも使われる。化合物や触媒としての用途も広く、様々な合金の原材料にもなる。

 
銅板 銅 丸棒 銅パイプ  
東急ハンズなどでも販売しているが、大きなもの・厚みのあるものは鋼材屋さんにて購入する。銅版画の原盤にも使われる。 細径なら量販店でも見かけるが、大きいものになると鋼材屋さんから注文することが多い。 ガスの配管などによく見られる。規格を合わせれば様々なジョイントパーツも使用できる。  

ステンレス

アルミよりもやや黒みがかった銀色の金属。非常に硬く、加工にはそれぞれ専門の工具が必要。場合によっては専門の加工業者に外注することも考慮して使用したい。その名の通り非常に錆びにくいため、理化学器具、調理器具などに多用される。また、用途によって表面処理のされ方が異なる。

 
ステンレス板 ステンレス丸棒 ステンレスパイプ  
東急ハンズなどでも販売しているが、大きなもの・厚みのあるものはステンレス専門の鋼材屋さんにて購入する。非常に硬いため、加工は困難。 細径なら量販店でも見かけるが、大きいものになると鋼材屋さんから注文することが多い。こちらも板材同様、加工は困難。 手すりなどによく見られる。大きくは「ステン巻きパイプ(鉄パイプに薄いステンレス板を巻いたもの)」と「オールステンパイプ」の2種類に分けられる。