(UN)CONSCIOUS



 本作品は筋電センサーとEMSパッチを合わせた自作デバイスと、それを装着して行ったドローイング、その様子を記録した映像で構成されている。身体動作の随意性を排除したyang02のドローイングマシンや、SFで描かれる他者による身体のハッキングを踏まえ、不随意に身体が動かされた時にどのような動きが生まれるのか。その実践を、デバイスを装着してドリッピングや円相、書き慣れた名前を描く事で試行してきた。そして本作品ではフリーハンドで随意的に描いた物と、デバイスを装着する事で腕に強制的な動作を強いて描かれた物を、レイヤーに分けて空間上に提示する事でその差異を可視化している。また、「CONSCIOUS」と「UNCONSCIOUS」という対の単語を描く事でもその意味を強めている。本作は我々の動作の中にある随意と不随意の差異の可視化する事で、自らの身体を捉え直す事を目指したドローイングとその記録映像である。

筋電センサーとEMSパッチを合わせたデバイスを作成し、腕に装着した上でドローイングを行った。デバイスではまず筋電センサーから読み取った値を、ArduinoとProcessingを通してサーボモーターに流している。そしてモーターによってEMS(筋刺激)デバイスの抵抗値を調整し、EMSデバイスのパッチから電気が流れていく。そのデバイスによって、描き始める為にスプレーを押す瞬間の筋動作をセンシングし、コンマ数秒後の自分の腕に電流をフィードバックして同じ動きを強いる仕組みになっている。フィードバックを受けた動作がまた次の瞬間にフィードバックされ、随意的だったはずの動作が後の自分に憑依していく。流される電気に抗えば相当な痛みが走り、怯んだ動作もまた次の瞬間の自分に憑いていく。



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(UN)CONSCIOUS from Masaki Shibata on Vimeo.

Role

Artist

Date

7月, 2019

Agency

多摩美術大学

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